「わらびをアク抜きしないとどうなる?」「わらびのアク抜きはどうやる?」
春の訪れと共に楽しみたい山菜の一つ、わらび。
わらびのアク抜きをしないと、料理全体の味が損なわれ、悪影響を及ぼす可能性があることをご存知でしょうか?
わらびには独特の苦味やえぐみがあり、アク抜きしないと美味しさを十分に引き出せられません。
本記事では、わらびをアク抜きしないことの影響や、手軽にアク抜きする方法、アク抜きを時短する裏技について詳しく解説します。
春の味覚を存分に楽しむために、ぜひお読みください。
【必見】わらびのアク抜きは重要
わらびを調理する前には、アク抜きをすることが大事です。
採った後の生のわらびには、化学物質であるアクがあります。
アクは特に穂先や根本に多くあり、時間の経過と共に増加します。
このアクを取り除くためにも、わらびを食べる前にはアク抜きが必要です。
アク抜きせずにわらびを食べるリスク、影響:3選
わらびをアク抜きせずに食べるのは、避けた方がいいです。
理由として、以下のようなリスク影響があるからです。
- 発がん性物質の摂取(わらびに元々含まれる天然毒)
- アクを体に入れることで、内臓に負担(下痢や嘔吐のリスク)
- 苦味やえぐみが残る(料理全体の味が落ちる)
地方によって、あえてわらびの苦味を楽しむ「生わらび」を食べる文化もあるそうです。
しかし料理のパフォーマンス低下やリスクを避けるためにも、基本的にアクは取り除きましょう。
こちらでも解説:わらびの苦味は食べて大丈夫?アク抜き失敗時の対処法と安全な食べ方も解説
【調味料別】わらびをアク抜きする4つの方法
ここではわらびのアク抜き方法について4つ紹介します。
使用する調味料ごとによって、アク抜き時間やアク抜き後の食感も変わります。
重曹
わらびのアク抜きで有名な方法は重曹を使う方法です。
- 材料:
- わらび(200g)
- 水(1,000cc)
- 食用重曹(大さじ1)
- 調理方法:
- わらびの根元を切り落とし、きれいに水洗いする。
- 大きめの鍋に水を入れ、沸騰させる。
- 沸騰したら重曹を加え、火を止める。
- わらびを鍋に入れ、全体が浸からせる。
- 落としぶたをして、そのまま一晩漬ける(約8時間)。
- きれいな水に入れ替え、黒っぽいアクが出なくなるまで水を交換しながら20分ほどさらす。
- 最後に流水でよく洗い、完成。
塩
重曹ほど強力ではありませんが、手軽にアク抜きし、自然な風味を残したい場合に適した方法です。
こちらで詳しく解説(わらびの苦味を消す!塩だけでできる本格的なアク抜き方法)
小麦粉
小麦粉は比較的、短い時間でアク抜きできる方法です。
- 材料:
- わらび(200g)
- 水(1,500cc)
- 小麦粉(大さじ6)
- 調理方法:
- わらびの根元を切り落とし、水で洗う。
- 鍋に水を入れ、小麦粉を加え、泡だて器でよく混ぜる。
- 中火にかけ、沸騰したらわらびを入れ、弱火で3〜4分煮る。
- わらびを冷水に取り、10分間浸す。
- ザルに上げて水切りをし、アク抜き完了
米ぬか
米ぬかのアク抜きはわらびの自然な風味、本来の味を引き出すことができます
- 材料:
- わらび(200g)
- 水(1,500cc)
- 米ぬか(大さじ7)
- 調理方法:
- わらびを水洗いし、根元の硬い部分をカット。
- バットにわらびを並べ、米ぬかをまぶす。
- お湯を沸かしてわらび全体にかけ、浸かるようにする。
- わらびをそのまま一晩置く。
- 翌日、米ぬかを洗い流し、きれいな水に浸して半日ほどおく。
- 最後に流水でよく洗い、アク抜き完了
【失敗しないため】わらびのアク抜きのコツ:4ポイント
わらびのアク抜きでなるべく失敗しないためのコツを紹介します。
具体的には以下の4点を意識してみましょう。
- 新鮮なわらびを使用(アク抜き前の状態でわらびのアクが少ない)
- アク抜き後は、一晩水に浸す。(黒ずんできたら取り替える、数回ほど)
- アク抜き後はしっかりと水洗いする(アク抜き後のわらびの食感が戻る)
- アク抜きするときのお湯の温度は低めで、煮過ぎない(沸騰してから少し冷まし、粗熱を取る)
例外として小麦粉を使ってわらびをアク抜きする際は、沸騰した水に小麦粉を溶かしてアク抜きする点に注意しましょう。
わらびのアクが抜けたら、そのまま調理に使ってOK
わらびのアクが抜けたら、そのまま料理に使えます。
少し苦味は残りますが、わらびの化学物質がある程度抜けるため、安全に食べられます。
もしアク抜き後のわらびの苦味が気になる方は、調理前に水に浸し、黒ずんできたら水を取り換えるなどの対応をしてみましょう。
またわらびを天ぷらや煮物にすることでも、苦味が感じにくくなります。
わらびのアク抜きを時短するには、小麦粉と塩を使用
わらびを手早くアク抜きしたい時は、小麦粉と塩を使ってアク抜きしましょう。
材料、手順は以下の通りです。
- 材料:
- わらび(200g)
- 水(1,500cc)
- 小麦粉(大さじ6)
- 塩(小さじ2)
- 調理方法:
- わらびの根元を切り落とし、水で洗う。
- 鍋に水を入れ、小麦粉と塩を加え、泡だて器でよく混ぜる。
- 中火にかけて沸騰したら、わらびを入れ、弱火で4分煮る。
- わらびを冷水に取り、10分間浸す。
- ザルに上げて水切りをし、アク抜き完了
小麦粉がわらびのアクを吸収するため、効率的にアク抜きできます。
この方法でアク抜きすることで、わらびを煮る時間を10分に抑えることが可能です。
「わらびのアク」に関するQ&A3選
ここでは「わらびの苦味」に関して、よくある質問3つに解答します。
わらびの苦味に関してお悩みの方は、こちらを参考にしてみると解決できます。
わらびのアクを抜かないとどうなる?
わらびのアク抜きせずに食べると、以下のようなリスクがあります。
- 発がん性物質の摂取(わらびに元々含まれる天然毒)
- アクを体に入れることで、内臓に負担(下痢や嘔吐のリスク)
- 苦味やえぐみが残る(料理全体の味が落ちる)
苦味の素であるわらびの化学物質は、アク抜きによって減らせるため、調理前にわらびのアク抜きをオススメします。
また時間の経過と共にアクがわらび全体に回るため、購入後は早めにアク抜きしましょう。
わらびのアクはなぜ体に悪いのですか?
わらびのアクが体に悪い理由は、主に化学物質が含まれているからです。
この化学物質を取ると、体調不良を発生するリスクがあるため、わらびを食べる前にはある程度取り除く必要があります。
わらびのアクは水溶性であるため、アク抜きで取り除くことが可能です。
こちらで解説:わらびの苦味は食べて大丈夫?アク抜き失敗時の対処法と安全な食べ方も解説
わらびの穂先は食べられる?
わらびの穂先にはアクが多く含まれているため、食べるのを避けましょう。
基本的にはわらびの根本と穂先に苦味成分が多く含まれています。
アク抜きする際に、切り落としてしまうと良いです。
まとめ:わらびを食べる前はアク抜きをしよう!!
本記事では、わらびのアク抜きをしないときの影響・リスクや、効果的なアク抜き方法を解説しました。
料理の味の低下や食中毒のリスクなどを考えて、わらびのアクは取り除くことをオススメします。
わらびのアク抜き方法は、重曹を使う効果的な手順や、小麦粉と塩を使って時短する手法など様々です。
わらびの正しいアク抜きの知識を身につけて、安心して旬の味を楽しみましょう。
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今回紹介した、春の味覚を感じさせる「わらび」。
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